看護師の過労働の実態と過労働による離職の退職防止の実態

看護師の仕事は心身ともにハードな仕事というのは、世間一般でも知られていることです。そんな看護師の方の中には、過労働で身体の不調を訴え、最終的には離職に追い込まれてしまう人もいるといいます。

 

ここでは、看護師の過労働の実態と、離職や退職防止のために行われている対策の実態をご紹介していきたいと思います。

 

1.看護師の勤務体制が過労働の根源?

看護師の勤務体制が過労働の根源

入院患者のいる病棟などで勤務する看護師なら、多くの場合夜勤をしなければいけません。そのため、9〜17時などの毎日同じ時間帯で働くのではなく、二交代制や三交代制など、不規則なシフトで働きます。

 

毎日同じ時間帯だけ働くのであれば生活リズムが安定し、心身ともに不調も出にくくある程度過労を防げるでしょう。

 

しかし、交代制での勤務を続けることで生活リズムが安定せず不規則になるため、心身への負担が増します。特に、夜勤が多い職場では身体への負担は大きいです。

 

給与アップの為には夜勤しなければならない

給与アップの為には夜勤しなければならない

看護師の場合、世間一般の同世代の女性よりも、高給であると言われます。しかし、その実態は「夜勤手当」があるから高給なだけで、日勤だけでは思うように稼げないともいいます。

 

看護師の方の中には、収入アップのために夜勤を多くこなす人も少なくありません。

 

二交代制では拘束時間が長い

二交代制では拘束時間が長い

病院の中には、二交代制を取る病院もあります。二交代制の勤務時間例は以下のとおりです。比較のために、三交代制についても記載します。()内は拘束時間です。

 

 

 

<二交代制>

  • 日勤 8:30〜17:00(8.5H)
  • 夜勤 16:30〜翌9:00(16.5H)

 

<三交代制>

  • 日勤 8:30〜17:00(8.5H)
  • 準夜勤 16:30〜翌1:00(8.5H)
  • 深夜勤 0:30〜9:00(8.5H)

 

2つのシフト体制を見比べると、二交代制の夜勤は日勤の約2倍の勤務時間で働かなければいけないことが分かります。日勤よりも慌ただしさが少なく、休憩時間もしっかりと確保される夜勤ですが、拘束時間が長い分、身体への負担は大きいでしょう。

 

三交体制の方が負担は軽い

三交代制の場合は、どの時間帯の勤務でも同じ拘束時間になります。そのため、身体への負担は比較的少ないということができそうです。

 

とはいえ、三交代制の場合は電車などの交通機関が止まっている深夜帯に出勤や退勤時間を迎えることになるため、すべての人が三交代制を最適なシフト体制と思っているわけではありません。 どうせ夜勤をするなら、拘束時間が長く、手当の多い二交代制を望む人もいます。賛否両論あるのが現状です。

 

2.残業が多い・看護師不足の職場はシフト体制に関わらず過労気味に

残業が多い・看護師不足の職場

看護師の仕事は、突如残業が発生してしまうことがあります。急患が出ることや大規模な事故が近隣などで起これば、退勤時間になっても働かなければいけないことになります。

 

しかし、こういった残業の発生は他の仕事でも同じです。突発的なトラブルが起きれば、どんな仕事でも残業になってしまうこともあります。看護師の業界ならではの「残業の多さ」の原因としては、慢性的な人材不足が挙げられます。

 

全国で5万人以上の看護師が不足

全国で5万人以上の看護師が不足

厚生労働省の調査によると、全国で5万6000人もの看護師が不足しているというデータがあるようです。実際、職場に十分な看護師がおらず、残業や休日出勤などを余儀なくされている看護師は多いです。

 

患者を減らすことはなかなか簡単でありませんし、過労になるからと看護師を休ませれば、患者に十分な看護ケアを提供できなくなってしまいます。看護師も貢献の気持ちが強い人が多いため、患者のために自分の身を削ってでも働く人が少なくありません。

 

人手不足に悩まされている看護師は全体の約7割

人手不足の病院で働き、慢性疲労や過労を感じている看護師は全体の約7割にも及ぶといいます。全国で5万人以上もの看護師不足がある現在では、この状況を改善するのはなかなか難しいでしょう。

 

改善の見込みがない状況を見て、退職を考える看護師も多いです。全体の8割近くが、過労などを理由に退職を考えていることや、退職したいと思ったことがあると答えています。

 

3.最悪の場合の「過労死」してしまう日本の現状とは

最悪の場合の「過労死」してしまう日本

過労死は日本全体の問題でもあります。看護師の場合、患者の命を預かる仕事でもありますので、どうしても頑張って働いてしまう人が多いです。

 

病院側も長時間労働に問題を感じながら、人手不足のために看護師たちに働くように要請するしかありません。

 

体に不調をきたす看護師が増えている

体に不調をきたす看護師が増えている

過労が続くことで、看護師たちはだんだんと心身を蝕まれてしまいます。慢性疲労で倒れたり、病気にかかったり、うつ病などの精神疾患に悩まされる看護師もいます。最悪のケースでは、過労死もあるのが看護師の業界の現状です。

 

平成20年には2名の看護師が過労死と認定

実際に認定がなされたのは2名ですが、実際に過労死寸前の状況で働く看護師は、全国に2万人はいるといいます。死亡に至らないだけで、過労による心身の不調を訴えている人はたくさんいることが分かるデータです。

 

4.過労働や過労死から看護師を守る動きも

過労働や過労死から看護師を守る

実際に過労死した看護師が存在し、過労死寸前の状況で働く看護師がいることが明らかになり、日本看護師協会でも過労働防止の対策を始めています。

 

日本看護協会では、時間外勤務を減らし、疲労をできるだけ防ぐ夜勤労働のスタイルなども提案しています。これらの取り組みは「患者の安全と職員の健康をまもる運動・ナースのかえるプロジェクト」として推進しており、このプロジェクトには、有給休暇の取得促進なども含まれているそうです。

 

残業を減らす取り組みも進められている

残業を減らす取り組みも進められている

未払い残業をゼロにする取り組みもこのプロジェクトに含まれます。間接的に残業が減少するような仕組みになっています。一部の病院では、残業代を支払わないブラック病院もあるといいます。

 

残業代の支払いを推し進めることによって、サービス残業を減らし、看護師の過労を防止するのが、このプロジェクトで未払い残業をゼロにする狙いです。

 

まとめ

まとめ

看護師の場合は、仕事内容もかなり過酷なケースが多いです。例えば、オペナース等の場合、長時間緊張が続く手術を担当しますが、これが毎日何回もとなると、かなり身体に負担になります。 人手が十分な病院やオペ数が多くない病院であればいいですが、人手が足りずオペも多い病院となると、オペナースはフル稼働で働き続けることになります。

 

また、新人は何かと仕事が遅いため、自ら残業をするケースもあります。早く仕事を覚えたいと無理をして頑張ってしまう看護師が多いので、病院側が自己管理を呼びかけることも必要です。新人看護師の離職率は高いため、仕事と休職の自己管理ができるように、啓発活動をすることも重要かもしれません。

 

日本看護協会のプロジェクトでは、夜勤労働の回し方にも言及していますが、実際には病院・病棟・配置によって、看護師の負担を考慮した働き方を考えることが大切といえるでしょう。

 

介助が必要な患者が多い病棟と、オペ室とでは、必要な看護師の数や看護師に求められる技術は違います。業務内容から各職場に必要な人材を十分に配置することが、過労働や過労死を防止するのにつながり、離職や退職の防止に繋がります。

 

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