
一般的に、転職回数が多い人は、「忍耐力がないから」などと批判されることが多いです。しかし、本当に忍耐力だけが原因なのでしょうか。
ここでは、看護師の仕事が続かない理由と、その対処法についてご紹介します。転職回数で悩んでいる方は、ぜひ、参考にして、転職グセを直してみましょう。
1.看護師の仕事が続かない理由について

転職を繰り返している方は、その理由をしっかりと説明できるでしょうか。同じ転職でも、やむを得ないものと、もう少し我慢すべきだっただろうと思えるものと、種類が違います。
まず、看護師の仕事が続かない代表的な理由は以下の通りです。
- 勤務がハード
- 自分に合わない業務を行っている
- 人間関係のトラブル
- ストレスが原因で体調を崩してしまう
- 急に出勤したくなくなってしまう
- 看護師の求人広告が多く、目移りしてしまう
仕事が続かない理由を知ることは、同じ失敗を繰り返さないためにもとても重要なことです。自分の思いと照らしあわせながら、読み進めてみましょう。
長時間労働など、勤務自体がハードである

看護師の仕事は、肉体的にも精神的にもハードなものです。残業も多く、長時間労働をする現場が多いとされています。そのため、仕事のハードさが理由で、仕事を転々としてしまっている人は多いです。
長時間労働や残業続きは、体力的に消耗するだけではなく精神的なダメージも大きいため、月の残業時間が50時間にも60時間にもなるようであれば、転職を検討してみても良いでしょう。
自分に合わない業務を行っている

同じ看護師でも、現場によって業務内容は違います。そのため、自分には合わない業務を行っていると、どうしても働き続けることができません。
また、原因はわからないけれど、漠然と「ここは私に合わない」と感じてしまう人もいるようです。実際は、どこかにそう感じる原因があるはずですが、仕事に追われてじっくりと考えられなかったり、深く考える前に転職をしてしまったり、それがクセになっている可能性があります。転職先を間違えたと感じることはあるかもしれませんが、きちんとその原因を追求することが大切です。
人間関係のトラブルが多い

看護師が転職をする際の理由として最も多く挙げられるのが人間関係トラブルです。同僚や上司からのいじめ、また、患者さんとのトラブルなど、看護師は人と接する仕事でもあるため、しばしばトラブルに巻き込まれます。
嫌な人とは一緒に働きたくないのは当然ですが、多少は我慢しなければいけないケースもあるのが現状です。
ストレスが原因で体調を崩してしまう

頑張って仕事をしていても、次第にストレスが溜まって体調を崩してしまい、働けずに離職してしまうケースもあります。休みが少なかったり、休みの日も勉強などをして無理をしてしまったり、息抜きが上手くできないと、ストレスが体調に出てしまうこともあります。
看護師の仕事は常に緊張感が高いからこそ、上手くオンとオフを切り替えられなければ、ストレスが溜まる一方なのでしょう。
とにかく出勤したくなくなってしまう

朝起きてもベッドから起き上がれない、出勤時間になると頭痛や腹痛をもよおす等、身体にまで拒否反応が出ている場合は、少々危険かもしれません。
誰にでも、出勤したくない日はあるものですが、もし、あまりにも出勤したくない場合は、うつ病や適応障害などの可能性があります。転職を繰り返してしまうのも、軽度のうつ病や適応障害が原因かもしれません。
看護師の求人広告が多く、目移りしてしまう

現在は、インターネットで簡単に求人広告が探せます。
なんとなく今の職場に不満があると、スマホなどで求人広告を閲覧し、「こっちの病院の方が条件が良さそう」と、安易に転職をしてしまうケースもあるようです。隣の芝は青く見えるとはよくいいますが、「あっちのほうがいいかも」とすぐに行動してしまうことで、転職回数が増えていってしまいます。
2.看護師が仕事を続けていくための対処法

転職を繰り返すことは、スキルを積むことにも影響が出てきます。例えば、同じ仕事を3年続けた人と、半年だけ続けた人では、ベテラン度が違ってきます。
同じ患者さんを長年にわたって看護することと、数日だけ看護するのとでも得られる経験は違うでしょう。長年勤めていることで任される仕事もありますし、その中で看護師のスキルとして活かせるものも得られます。
やむをえない場合もありますが、やはり仕事は長く続けていくに越したことはないでしょう。
まずは、仕事を続けられなかった原因を究明する

仕事を長く続けるためには、まずは、これまで仕事を続けられなかった原因を究明することが重要になります。なんとなくではなく、しっかりとその原因を追求するようにしましょう。
原因を見つけたら、その原因を踏まえて、自分に合った職場を探すことが大切です。妥協せずに、安易に決めずに、しっかりと吟味をしてください。
勤務時間やシフト制、給与額、福利厚生等に不満があった場合
例えば、勤務時間やシフト制、給与額、福利厚生等に不満があってやめているなら、それは、転職をする前に確認することが可能です。次に転職する際には、面接時に雇用条件を詳細に尋ねて、「こんなはずじゃなかった」と思わないように対策を取りましょう。
人間関係トラブルが原因であった場合
人間関係トラブルが原因であれば、転職エージェントを頼り、病院の内情に詳しいコンサルタントに、人間関係トラブルが発生しない病院かどうか、確かめることもおすすめです。
労働時間が長すぎてつらい場合
労働時間が長すぎてつらい場合は、アルバイトで働いたり、短時間労働をさせてもらえたりするように調整してもらうことも可能です。採用担当者に相談し、こちらも、転職エージェントを利用すれば、自分に合った最適な職場が見つかるはずです。
「これは譲れない!」という職場の条件を決めて

転職エージェントを利用すると、自分の理想の職場が効率的に探せます。しかし、いくら転職エージェントであっても、あれもこれもと複数の条件をつけられると、その条件にマッチした仕事はなかなか見つけられません。
そのため、「これだけは譲れない」という条件を幾つかピックアップし、その優先順位をつけて専任のコンサルタントに伝えておきましょう。労働時間が一番気になるのか、給与額が気になるのか、人それぞれあると思いますので、それらの条件をコンサルタントに伝えておきます。
職場環境だけではなく自分自身にも目を向けて

仕事が続かない理由は、職場選びだけが原因ではないかもしれません。例えば、普段からだらしない生活を送っていたり、健康管理を怠っていたりする看護師の場合、遅刻や仕事中のミスが多い傾向にあります。
これらは、自分が少し気をつければ改善できることですし、職場を変えることで改善できることではありません。
小さなミスが重なると、職場の同僚との関係も悪くなりがちです。自分が原因の人間関係の不和を、職場の風土が悪いからと誤認しては、どこへ行っても気持ちよく働ける職場はないでしょう。
自分の行動を一度客観視してみよう
これから転職しようとしている人は、自分にも原因はないか、少し考えてみることが大切です。先輩看護師の指摘を素直に聞き、自身の行動が果たして看護師として当然のものかどうか、一度客観的に見なおしてみましょう。
職場を転々とする人は、何でも人のせいにする
職場を転々とする人は、「自分は悪くない」と漠然と人のせいにしてしまう傾向があります。必要以上に自分を責める必要はありませんが、自分を成長させる機会として、人の意見をきちんと聞いて考えることも、時には必要でしょう。
まとめ

転職することは、すべてが悪いことではありません。環境が変わることで、経験を増やすこともできますし、具体的に学んだものがあれば、その経験が買われてキャリアアップや、高収入を得ることもできるでしょう。
しかし、あまりに短期間に転職してしまい、20代で5回も6回も転職を経験していれば、一般的に言われる「忍耐力がない」と思われても仕方がありません。レッテルが一度貼られれば、それを挽回するのはとても簡単ではありません。転職の理由をきっちり答えられ、それが正当なものだと採用担当者が思わない限りは、転職は足かせになってしまうでしょう。
仕事が続かず転職を繰り返してしまうのは、就職活動時に限ったものではありません。看護師として人生を歩む上で、デメリットが発生することもよく考えたほうがいいでしょう。


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