
看護師の仕事は、どこか「残業があって当たり前」と思われがちです。もちろん急患のせいで、仕事量が多くてなど、残業することになる理由は多々あるでしょう。
しかし、残業が習慣づいてしまうと、それは自分の首を締めることにもなります。残業の理由が「自分の手際の悪さ」ということにならないためにも、ここでは効率的に仕事をするポイントをお教えしましょう。
1.まずは仕事の効率を下げている原因を把握する

仕事の効率を上げる方法を知る前に、仕事の効率を下げる原因を探り、自分なりに把握しておくようにしましょう。その原因さえ把握できていれば、比較的簡単に仕事の効率を上げることができるかもしれません。以下のリストを参照にしながら、自分の仕事習慣を振り返ってみてください。
- 就業前の情報収集がきちんとできていない
- 目標の作業完了時間を決めずに仕事をしてしまう
- 一日のTo Doリストなどを作っていない
- なんでも一人でやろうとしてしまう
- 仕事の優先順位を決めずに、指示されたことから始めてしまう
- 「先輩に怒られないようにする」ことを一番に考えながら仕事をしてしまう
- 休憩を取らずにずっと仕事をしている
- 1つのことだけに集中してしまい、要領が悪い
いかがでしたか。自分に当てはまることはないでしょうか。
もし当てはまることがあれば、それが仕事の効率を下げる原因になっているかもしれません。まずは、自身の仕事ぶりを冷静に振り返っておきましょう。
2.作業に早く慣れるよう工夫する

当然のことですが、仕事の効率を上げるにはその作業自体に慣れている必要があります。手順を覚えていない時期と、目をつぶってでもできるくらいに慣れている時期を比べれば、当然後者の方が効率よく時間をかけずに行えるのです。
1回で覚えられるよう、覚える時はぐっと集中する

やりながら覚えようというのも悪くありませんが、覚えるときはぐっと集中し、1回で覚えるように心がけてみましょう。なんでも1回で覚えれば、繰り返し「次はどうだったっけ?」と思い返す時間がなくなりますので、すべての作業が効率よくなります。
覚えることが苦手なのであれば徹底的にメモを取る

それが苦手であるなら、徹底的にメモを取るようにしましょう。メモを取るときには3色ボールペンなどを使って、あとで振り返るときに見やすくなるよう工夫しておきましょう。
メモをして見返さなければ意味がないので、1日の終わりにメモを見返す習慣をつけましょう。メモを見返して頭の中で思い出し、「こういう場合はどうすればいいんだろう?」と不安や疑問があれば先輩等に先に聞いておけば、次にイレギュラーなことが起こったときにもスムーズに対処できます。
1日の作業を記録する日誌をつけるのもおすすめ

余裕があれば、自分だけの1日の作業を記録する日誌のようなものを作るといいかもしれません。「あの作業はもっとこうすれば早くできるかも」というアイデアが浮かぶこともあり、作業の内容が記憶に定着しやすくなるでしょう。
3.To Doリストやタイムテーブルを作成する

仕事を効率良く終わらせるなら、「終わらせるにはいついつまでに何をすればいいのか」をまず整理しなければいけません。
To Doリストやタイムテーブルを作って、効率良く動くための自分だけの計画表を作りましょう。例えば、オペ出しなどは時間をきっちり守らなければいけませんよね。そういった時間をずらすことができないことに関しては、真っ先に予定に入れていくのです。
優先順位をつけることが大切

そこから、先にやっておきたい優先度の高いこと、また、最悪明日やっても問題ないことなどを分類して割り振っていきます。「何時までに◯◯をする」と、時間に見当をつけていきましょう。
もちろん、新人のうちは時間の見当がつかない場合もありますので、その場合は先輩看護師に積極的に相談していくようにしてください。
行き当たりばったりで動くことが一番危険

看護師の仕事の場合、あとになってから「やっぱり間に合わない」「できない」ということになっては大問題に発展する可能性があります。だからこそ、行き当たりばったりで動くことが一番危険なのです。
時間通り動くためにはタイマーを活用しよう

1つの作業に集中しすぎて、時間通り動くのが苦手な人の場合はタイマーなどを持って作業するといいでしょう。特に、オペ出しの時間や点滴の時間など、「絶対に守らなければならない時間」がある場合は、絶対に利用するようにしましょう。
4.先輩看護師に翻弄されすぎないように注意する

看護師の現場に入ってすぐの頃は、先輩たちが雲の上の人のように思えるものです。仕事もできて、自分では到底そこまでたどり着けないのではないかと思ってしまっても無理はありません。
そんな先輩から指示されたことは「絶対」だと思ってしまっても無理はありませんが、その意識のままでは結果的に先輩看護師に翻弄され続け、仕事を効率的に終わらすことはできなくなってしまいます。
先輩看護師の指示を鵜呑みにするだけではダメ

先輩看護師の言うことを盲信し、指示を鵜呑みにしても許されるのは、新人看護師のうちだけです。どんなにベテランの看護師でも間違えることはあります。
ただ鵜呑みにして動くようでは、思わぬインシデント・アクシデントに巻き込まれることもありますので、注意しましょう。
出来ないことは出来ないと正直に伝える

いくら先輩看護師に指示されたことだと言っても、To Doリストやタイムテーブルを見て無理だと思えば「それは出来ない」と、はっきり先輩看護師に報告・相談することも大切です。
ただし、唐突に「それは出来ない」と突き返しても反感を買ってしまうだけなので「なぜ出来ないのか」を冷静に伝えるよう努力しましょう。
まとめ

どんなベテラン看護師も、最初は要領が悪く、仕事の効率も悪かったはずです。しかし、だんだんと年月を経るごとにその差が広がっていきます。
その差は何かと言われれば、もしかしたら些細な工夫なのかもしれません。もし、本当に悩んでいることがあれば放っておかずに上司に相談しましょう。「なぜ仕事の効率が上がらないのか、自分でも悩んでいるんです」と素直にはなしてみてはいかがでしょうか。
もしかしたら、より良いアドバイスを貰えるかもしれませんし、自分の気付かなかった悪いところを指摘してくれるかもしれません。
みんなスタートは同じで、工夫次第で効率は上がっていくのです。自分を改革していくことで、きっと仕事の効率は上がっていきます。


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