NICUにおける看護の特徴について!最も細やかさが求められる現場です

NICUにおける看護の特徴について!最も細やかさが求められる現場です

NICUの看護は一般病棟を経験している看護師でも1から学ばなければならない特殊な病棟です。なぜなら、ここでは一般病棟とはまた違う「細やかな看護」が求められるからです。

 

そこで、このページでは、NICUで提供される看護がいかに細かいのかを、事例を用いながら解説していきます。

 

NICUに興味のある方は自分に適正があるのかを見極める上でも、ぜひ参考にしてみてください。

 

1.そもそもNICUってどんなところ?

そもそもNICUってどんなところ

NICUには、

 

  • 早産児(在胎22週~36週まで)
  • 先天性疾患(心疾患、脳外科、神経、消化器疾患など)
  • 染色体異常 ・出産時のトラブル(新生児仮死、呼吸異常、初期嘔吐など)

 

などのような、集中治療を必要とする重症度の高い児が入院しています。

 

そのため、病棟はフルモニター、点滴ライン、人工呼吸器などの機械に囲まれており、常に緊張感のある現場です。

 

ワンフロアの閉鎖的な空間

ワンフロアの閉鎖的な空間

NICUでは、医師、看護師などの医療スタッフはワンフロアの空間で常時医療を提供しています。また、多くの施設はナースステーションが中央にありその周囲を保育器が囲んでいる構造です。

 

入院している児は保育器またはオープンクベース(開放型保育器)に入っており、その周囲をモニターや人工呼吸器といった機器が取り囲んだユニットになっています。

 

赤ちゃんへの刺激を考慮し、室内の照明は薄暗い

室内は照明が薄暗く設定されています。これは赤ちゃんに光刺激を少なくし、できるだけストレスを少なくするためのものです。

 

病棟内は清潔区域になっている

病棟内は清潔区域になっている

未熟で抵抗力の少ない児が多く入院しているため、病棟内は清潔区域になっています。入室する前には手洗い、うがいをして、ガウンやマスクを装着する場合もあります。

 

感染症が疑われる人は入室禁止

感冒など感染症が疑われる人は入室禁止となっています。また、面会できる家族も両親に限られています。病棟の一部がガラス張りになっており祖父母や兄弟はガラス越しに面会することが可能な施設もあります。

 

2.NICUで提供される看護の特徴

NICUで提供される看護の特徴

NICUの看護技術は、成人病棟と比較するとどれもが非常に細やかです。

 

超早産児は500gにも満たない体重で出生しており、小さな身体に施す治療は繊細で、使用する物品がどれも小さく扱いが難しく感じることも多いでしょう。例えば薬の単位も0.1ミリの世界です。

 

また感染予防のために基本的に1動作1手洗いの清潔操作が必要です。施設によってはディスポグローブやガウンを使用してケアを行うようです。

 

「これぐらい大丈夫」というさじ加減は通用しない細かい世界

「これぐらい大丈夫」というさじ加減は通用しない細かい世界

成人では点滴の量や薬の量もある程度まとまっていますが、NICUに入院している乳児は体重が小さいため微量です。

 

例えば浣腸の場合、成人では1個全部を使用するかもしれませんが、NICUにいる乳児の場合は倍に希釈して、さらに薄めるなどして使用します。

 

NICUで行われる看護技術の例

とくに、保育器にいる超早産児のケアは、状態変動がないよう心がけなければなりません。どの程度細やかなのか、イメージしやすいように看護技術の例を具体的に2つ挙げます。

 

例(1):保育器にいる乳児の清拭

手順

  1. 乳児のバイタルサインを必ず測定し清拭を行える状態か判断
  2. 清拭を行う際は体温が低下しやすいため、予防的に保育器内の温度を0.5~1℃上げておく
  3. オムツ交換するシーツなどを保育器内にセット
  4. 滅菌ボールにお湯を入れ、滅菌ガーゼを準備
  5. 乳児の身体に滅菌ガーゼをかけ、保温しながら全身を清拭する
  6. 全身の皮膚の状態を細かく確認し、発疹や発赤、テープかぶれなどはすぐに医師に報告
  7. シーツを交換し、保育器内の環境を整える
  8. ポジショニングを行う
  9. 体温を測定し、体温低下があればしばらく保育器内の温度を高めにしておく
  10. 体温が安定しているのを確認後、保育器内温度を戻す

 

※高めにしたまま体温の再検を怠ると、体温が上昇し呼吸状態の悪化などが起こる可能性があるため注意 以上が清拭の手順となります。

 

例(2):保育器にいる乳児の経管栄養

手順

  1. 胃チューブの固定位置・挿入の長さを確認
  2. シリンジを利用して胃チューブのエア入りを確認
  3. 胃残(消化不良のミルクや母乳など)があるか確認し、多いようであれば医師に報告
  4. 腹部状態(腹部色、腹部膨満の有無、腸音など)を確認する。 腹部膨満があれば事前に肛門刺激や浣腸など医師の指示に従いケアを行う
  5. オムツ交換、ポジショニングを行う。
  6. 消化を促すために腹臥位でヘッドアップの体位にし、乳児の手でチューブが抜かれないように手袋をする
  7. 手を洗い、名前、指示量を必ず確認してミルクまたは母乳を準備する。母乳は血液と同じ扱いであり、他児の母乳を間違えて注入することがないようしっかり確認が必要
  8. 投薬があれば内容や量を確認し、ミルクの注入の前に投薬を行う
  9. 経管栄養を開始する。超早産児の場合はシリンジポンプを使用し、30~60分かけてゆっくり注入する
  10. 注入中の全身状態を観察する 以上が経管栄養の手順となります。

 

2つの看護技術をみただけでも「細かい!」と感じた方が多いのではないでしょうか? NICUの乳児ならではの注意点やポイントがありますので1つ1つ確認しながら技術を習得する必要があります。

 

家族ケアがマニュアル通りにいかず難しい

家族ケアがマニュアル通りにいかず難しい

一般病棟からNICUに転職した私の同僚は、家族ケアが一番難しいと話していました。

 

疾患や治療、処置などは勉強して知識をつけていけばどんどんキャリアアップできますが、家族ケアについてはマニュアル通りにはいかず難しいと感じたそうです。

 

家族との直接的な関わりが多い

一般病棟の場合は、患者を通して家族と関わることも多いかもしれませんが、NICUの場合は家族との直接的な関わりが多いことが特徴です。

 

  • 突然の早産で動揺している家族
  • 妊娠中は問題なく経過し、出産してから乳児の病気が判明し受け入れられない家族
  • 不妊治療でようやく授かった家族

 

など、それぞれの事情を抱えて面会に訪れており、家族は精神的にも辛い状況にあります。

 

家族は医療者の何気ない言葉に傷つき、ときには医療者にイライラした気持ちをぶつけてくる場合もあります。

 

子供の病気を受け入れられずトラブルになることもある

NICUの入院は長期的になることが多く、その間母子分離を余儀なくされます。そのため愛着形成がうまくいかなかったり、病気の乳児を受け入れられず面会が少なくなったりとトラブルも起こりやすい状況です。

 

まとめ

まとめ

これまで一般病棟の経験しかなく、初めてNICUへ転職されるという看護師の方は、ここに書いてあるNICUの特徴をふまえ、まず自分の「適正」を見極めるようにしてください。

 

「赤ちゃんが好き」という気持ちだけでは務まらない世界です。 そういったNICUならではの厳しさも受け入れた上で、慎重に検討していくようにしましょう。

 

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