
子育ても一息つき、自分の時間も少し余裕が出てきた今、もう一度看護師として働こうと思っていても、なかなか前に進むことが出来ないのが現実です。
家庭と子育ての両立・ブランクある知識や技術・変わる環境など、心配や不安は尽きません。そこで今回、ブランクあるママ看護師におすすめしたい働き方としてパートでの働き方をご紹介していきたいと思います。
1.ママと看護師の両立は正社員では難しい?

ブランクがありながら復職するとなれば、たくさんの不安や心配があります。
新人看護師とは違い、経験しているからこそ働くことへの厳しさや責任を理解しているのです。
ましてや家庭との両立となればなおさら、働くことへの緊張感や不安感は大きくなるばかりです。
ママ看護師が正社員で働くのは限界がある
たとえば病院で働く場合、「夜勤」という働き方を選択しなければなりません。夜働くということは、家庭はもちろん自分自身にも負担が大きいです。今までの環境や生活も大きく変わりますので、子供にも我慢をさせてしまうことが出てきてしまうかもしれません。家での家事育児、そして仕事、夜勤・・・となれば限界もあります。
周囲に頼れる人がいればいいのですが、夫にも親にも頼ることが出来ない場合は一人で多くのことを抱えてしまうので、無理をして働くことになりかねません。
2.パート看護師の働く部署とその特徴を確認しておこう

パート看護師といえば、外来のイメージが多いですが他の部署ではどのような働き方があるのでしょうか。
一つずつご紹介していきたいと思います。
(1) 外来パート看護師
外来での働き方は主に医師の診療介助が中心となります。外来と聞くとパート看護師が多いイメージなのですが、外来は患者が診察に来る場所です。患者の容態を素早く観察し、判断していくことも時には必要です。
判断力や迅速な対応力が求められる部署
患者の病状説明や指導も看護師の仕事になります。入院が必要ならば、病棟との連携も出てきます。医師の診察介助を行っている間にも様々な事を同時進行に行っていますので、判断力や迅速な対応力が求められる部署でもあります。
(2)病棟パート看護師
病棟での看護師は患者を受け持ちますが、パート看護師は働く時間によってさまざまです。ほとんどが、フリー業務を行い患者のケアから点滴・注射・診察介助・入院・雑務・・・ありとあらゆる業務を任されます。
看護の知識が深く学べる部署
入院患者の様子や経過、看護技術や知識が身に付くのは、やはり病棟です。入院から退院するまでの経過を一貫して観察することができるので、深く学べる部署でもあります。ただ、忙しい波があるので、時間になっても帰れないことがあるかもしれません。
(3)手術室パート看護師
手術室でもパート看護師として働くことができます。時間で動かなければならないことも多く、予定の手術で任されることも多いので、急な休みが取りにくいです。手術時間はおおよそで決められているので、時間になれば帰宅しやすい部署でもあります。
看護師によって不向きが分かれる部署
他の部署に比べて閉鎖的なので、人間関係に全てがかかっていると言っても過言ではありません。患者とコミュニケーションをとることが少ないうえに、医師との関わりが大きいので向き不向きもあります。
(4)透析室パート看護師
透析室は決まった患者、決まった時間で治療を行っています。透析での勤務は夜勤がありません。患者さんとはコミュニケーションを取ることが多いです。何年も通い続けている患者なので、患者から教わることの方が多いかもしれません。
ルーティン作業で残業もない
透析は臨床工学技士との関わりもあり、機械操作などは覚えられるまでは教わることもできます。決まった治療や処置なので、ルーティン作業のような内容ですが、透析療法には合併症も多くあります。透析導入後、透析中。透析終了後に起こりやすいので、注意が必要です。パート看護師としての勤務は時間で終了しますので、終了時間と同時に帰ることができます。
3.ブランクありパート看護師の不安とその回答

ブランクがあるのにパート看護師として働けるのか・・・。
そんな不安があるはず。
「正社員でないので、しっかりと復職の支援が受けられるのだろうか」と心配になりがちです。
正社員と同じ復職の支援が受けれるか
正社員で働く新人看護師でさえ病棟のシフトによって、プリセプターと一緒に勤務する日にちが少ないのです。ですので、その日にいる先輩看護師に聞きながら覚えていくしかありません。先輩看護師も自分の業務を行いながらの指導になるので、全てを教えることはできません。
自分から行動的になれれば正社員もパートも関係ない
聞くことが出来ないほど忙しくしている場合もあるので、仕事を覚えることは自分がいかに行動的になるかが勝負です。処置や治療がある場合はいつでもできる準備をしておくことです。
また、先輩看護師に朝伝えておくことです。怖がらずにどんどんやってみることで、経験を積むことができるのです。自分のやる気も同時に伝えることができるので、勇気を出していきましょう。
4.ブランクパート看護師の必需品

ブランクパート看護師は、新人とは違い過去に経験という強い武器を持っています。
「もう昔のことだから・・・」と全くできないと思いがちですが、やはりそこは経験者です。
働いているうちに感覚を掴んでいくのも早いものです。それでも一度引退してしまった代償を大きく感じ、自信は喪失状態。
自分だけの「あんちょこ」を常に常備
自分だけの「あんちょこ」を常に常備しておくことをおすすめします。職場によってもさまざまですが、多くが取り入れている電子カルテ、こちらの操作やコスト、記録をするときには基本操作を覚えていかなければなりません。パソコンが苦手な人こそ操作方法を覚えていかなくてはなりません。
その場合、「ENTER」キーを押してから・・・などとメモを取るはずです。はじめはそれでいいのです。そのメモを、きちんと清書して次にするときには人に聞かなくて済むくらいに熟知していきましょう。
些細なことでも全てメモしておこう
先輩看護師から注意を受けたことも必ずメモにしておくことです。些細なことでもいいので、メモをしておきましょう。メモを取ることで二度と繰り返すこともありません。物品の場所・ケアや処置の方法・看護技術等、指導される前にメモにしておくことで、できる看護師に一歩近づくことができます。
5.ブランクありパート看護師の勤務時間

ブランクからパート看護師を始めるきっかけとして、子供の成長があります。
子供がいない時間だけで働きたいと思って活動をはじめてみるものの、自分が希望している時間より1時間だけ延ばしてほしいなどと言われることがあります。
勤務時間についてはあらかじめ伝えておこう
自分が働くことで家庭の環境もある程度変化をしますので、その生活に慣れるまで、もしくは子供がもう少し大きくなってから、時間を延長していきたい。という案をはじめから提案しておくことです。
勤務時間の計画はしっかり練っておこう
自分で決めた勤務時間は、家庭との両立を考えたうえでの時間です。
これが少しでも延長されるのでは、家庭に負担がかかってくるかもしれないのです。働きはじめこそ慎重に、そして、希望を通せるような伝え方をしていきましょう。
ブランクもあるので、自分自身にも負担がかかります。はじめこそが肝心なので、勤務時間の計画をしっかり練っておきましょう。
6.パート看護師の働き方は2通り!あなたはどちら

パートで働くとなると、まず選択しなければならない働き方があります。「扶養範囲内」「扶養からでる」という選択です。
看護師は一般的な職業の時給に比べて高給になっています。それは、人の命を扱う責任、そして自分にも危険を伴う専門職です。
扶養範囲内で働く場合
扶養範囲内で働くとなれば、午前中のみ、または週に2~3日働く程度になります。
一方、フルパートになると社会保険や厚生年金にも入ることができます。ですが、働く時間によっては保険料だけを多く払ってしまったりすることもありますので、自分の給与管理をしっかり把握していかなければなりません。
7.ママだからこそパート看護師のメリット

ブランクありのママ看護師が復職をスタートするには、パートからゆっくり始めていくことをおすすめします。何かとパートで働くことに守られていないような、孤独感を感じる人もいますが、メリットも多いのです。
仕事内容は他のスタッフと変わりはなかったりするものの、大きく責任を持つような業務はありません。また、看護師だったら必須の勉強会、委員会、研修といった時間外でも行われるような参加もないのです。パートで働くというのはある意味、割り切って働かなければなりませんが、慣れてくるうちに社員への道を考えても遅くはありません。
ポイント!
突然の子供の病気や、保育園・小学校からの呼び出しなども子供が小さいうちはたくさんあります。社員だったらなかなか帰りづらく思うことも、パートだから仕方ないと周囲も自分も割り切っていけるのです。
まとめ:ママだからこそパート看護師で復職しよう

いかがでしたでしょうか。ブランクのあるママ看護師こそパートから始めていくことで、徐々に仕事への自信がつき、昔の間隔を戻していくリハビリにもなります。
また、子供のいない時間だけ働くという条件は、家庭への負担も少ないです。とりあえず始めてみることから考え、行動にしていきましょう。
パートから始めていくことで、自分の働き方が見えてくるかもしれません。そして、子供の成長に合わせて自分のスキルアップを目指していきましょう。


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