小児科の看護師が抱えるストレスの対処法

小児科の看護師が抱えるストレスの対処法

小児科では治療を行う対象が子供であるため、患児、保護者、医師、看護師が一丸となって治療を進めていく必要があります。

 

そして治療がスムーズに行われるために患児と保護者、医師との間に立って橋渡しとなるのが小児科看護師の役割の一つでもあります。

 

それぞれの主張や思いをくみ取り、的確な対応が求められます。

 

特有のストレスが多い環境ではありますが、そのストレスの原因は何かを明確にし、対処していくことで軽減することができます。

 

このページでは小児科の看護師が抱えるストレスの種類とその対処法について説明していきます。

 

 

患児の保護者対応のストレス対処方法

患児の保護者対応のストレス対処方法

保護者との直接の会話を担うのは、どうしても看護師が中心的な役割を果たすため、保護者と医師の間で、看護師が板挟みになりがちです。

 

このような場合、医師は何度も同じ説明をすることに積極的ではないことが多いのに対し、保護者は何度も説明を求めてくるというギャップに悩まされます。また保護者への説明が不十分であると、現在の治療に必要ない検査や他の治療法を打診してくる場合もあります。

 

こうした保護者からの確認、質問への応答や無理難題への対応を行う必要があるということが、小児科独特の大きなストレス源となります。

 

このケースも同じく、ストレス源である保護者からの質問・問い合わせをいかに減らすかということが対処法になります。

 

保護者と積極的にコミュニケーションを図る

保護者と積極的にコミュニケーションを図る

保護者は自分の子供の看護とその他の家事や仕事といった日常業務に追われています。一方看護師の方もたくさんの患児や業務を抱えており、一人の患児に費やす看護の時間も限りがあります。

 

そのため、お互いがじっくり話をする機会が少なく、慌ただしく動き回っている看護師に保護者は患児の病状や治療について聞きたくても聞けない状況が多いです。そして時間ができた場合のみコミュニケーションを取ろうとすると矢継ぎ早に質問や無理難題を求める状況に陥りやすくなります。

 

忙しくても保護者に対して、具体的に治療前・治療中・治療後のそれぞれの段階で、予め説明を頻繁かつ丁寧に行うことが大切です。

 

保護者からの質問が来る前に、余裕を持って積極的にコミュニケーションを図ることで保護者からの執拗な質問も少なくなり、看護師も保護者も患児の治療、回復に向けての看護に専念できます。

 

保護者の不安を傾聴する

保護者の不安を傾聴する

保護者が看護師や医師に対して何度も説明を求める状況は、回復まであとどれくらいの期間を要するのか、患児の症状は軽減しているのか等の保護者の不安から生じるものです。

 

まずは看護師が患児の分かる範囲で病状を説明し、治療前と現段階でどれくらいの効果があり、回復に向かっているかを丁寧に説明しましょう。また保護者の話をよく傾聴することも大切です。保護者は患児が病気になってしまったのは自分の管理不足ではないかと自分を責めてしまうこともあります。

 

そのような思いを抱えながらの改善がなかなか見られない治療が続くと保護者の不安はさらに大きくなり、その不安から医師や看護師への説明を何度も求めがちになります。保護ることが多いです。

 

治療に対する根本的な解決策にならなくてもこの場合は保護者の話をじっくりと聞くことで保護者の不安を軽減し安心させることで説明を何度も求めることはなくなると思います。

 

それでも保護者の納得がいかないようであれば医師に相談し、医師から話をしてもらいましょう。医師からの説明は頻繁ではなく必要な時に必要な回数に留めておくことも医師と保護者の間で板挟みにならないポイントです。

 

患児への治療がスムーズにいかないストレスの対処法

患児への治療がスムーズにいかないストレスの対処法

小児科では、当然のことながら小児を治療することになり、大人の看護とは全く違うことが起きます。最も大きな違いの一つは小児が治療を嫌がって抵抗することがある、ということです。このことが大きなストレスになることが多々あります。

 

例えば、注射を嫌がって動き回り何度も穿刺を繰り返さなくてはならない、薬の内服を嫌がり、吐き戻して薬が無駄になったり、治療が進まなかったりします。

 

これらによって、治療にかなりの体力を要したり、時間がよけいに掛かることで焦ったり、また小児の親へ生じる不安感への配慮が必要になったり、また小児が治療を嫌がることで、患児の回復が遅れるようなケースもあり、そのことが突発的なストレスだけでなく、長期的なストレス源になることもあります。

 

こうしたストレスの軽減には、ストレスの原因である治療への小児の抵抗そのものを低減していくことが重要になります。

 

患児をリラックスさせる

患児をリラックスさせる

具体的な対処法としては、患児をリラックスさせるために待合室や診察室に子供の好きな玩具やぬいぐるみを置く、患児に合わせた優しい声掛けを行い、治療や検査等の恐怖心を軽減させることです。

 

また可能であれば保護者に付き添ってもらうと安心感が出て落ち着いて治療に臨むことができます。

 

保護者の協力を仰ぐ

保護者の協力を仰ぐ

患児は治療そのものに対する恐怖心もありますが、年齢が低いと保護者から離れること自体に恐怖を感じます。

 

採血や特別な検査等では保護者と離れることは仕方のないことですが、それ以外の特に保護者が介入しても問題がない場合は、看護師が説明、指導の上で保護者の協力を仰ぐと良いでしょう。

 

同じ看護でも看護師がやるのと患児の保護者がやるのとでは、後者の方が患児の安心感が強いです。

 

またできる範囲の看護を保護者に任せることで看護師も側も仕事量が軽減され時間的な余裕も生じます。

 

患児が治療に積極的になる工夫をする

患児が治療に積極的になる工夫をする

飲みにくい薬の内服や痛みのある注射、点滴など患児にとって治療は苦痛に感じることが多いです。よって治療に協力的にならない場合が多く、治療が遅れて悪循環となります。

 

そういった状況を避けるために患児が治療に積極的になる必要があります。

 

例えば、内服の場合は患児が摂取しやすいアイスクリームやお菓子等を使用して内服への抵抗を減らすといったものがあります。

 

またカレンダーのような日付入りの表を作り、内服や注射ができた場合は「よくがんばったね」と労いの言葉をかけ、子供向けのシールを表に貼る等を実施すると患児も治療に意欲を示します。

 

ただし、内服に使用する食品は薬の薬効との兼ね合いもあるため、使用する食品によっては医師との相談が必要となる場合もあるので注意が必要です。

 

子供が看護師によって態度を変えるストレスの対処法

子供が看護師によって態度を変えるストレスの対処法

小児科には0歳児〜18歳までの患者がいます。他意はなくても看護師が変わるとよく泣く乳幼児や看護師に限らず大人には対応が難しい思春期の子供達もいます。

 

よって患児は担当する看護師によって態度を変えるということがしばしばあります。

 

例えばA看護師の言うことはよく聞き、治療に対しても積極的であるのに対しB看護師には反抗的な態度を取り、治療にも協力的ではなくなり看護師を困らせるというようなことです。

 

この場合は子供に原因があると思われがちですが、子供は慣れない治療や症状による体力消耗や制限される行動等によりストレスを抱えています。

 

大人より普段と異なった環境への適応能力が未熟なため、病気になってしまった状況が受け入れられず戸惑うことも多いです。

 

よってそういったストレスから看護師に反抗的な態度を取ったりという治療に消極的になったりします。

 

患児の保護者や他の看護師とまめに情報交換をする

患児の保護者や他の看護師とまめに情報交換をする

患児は時には看護師によって態度を変えたり、時には嘘をついたりすることもありますが そのような場合は動揺せず、患児の保護者や患児を担当している他の看護師に相談しましょう。

 

そうすることで自分が担当の時と他の看護師が担当する時ではどうして患児の態度が変わるのか原因が分かる場合もあります。

 

患児は些細なことで傷ついたり、不快に感じたりすることが多いです。

 

よってこちらに悪気はなくても看護師のちょっとした行動や声掛けで態度が変わることもあります。他の看護師や患児の保護者とまめに情報交換し、よく話を聞いて患児の態度が変わる原因を探り、自分に非があった場合は患児に謝って自分の行動や言動を改めましょう。

 

患児本人に原因を聞いてみても良いですが、答えてくれなかったり、逆に態度がさら悪化する可能性があるので注意が必要です。

 

しかし、保護者や他の看護師の話を聞いても特に自分の行動や言動に原因が見当たらない場合は、患児のストレス発散や気まぐれである場合もあるので、患児と保護者を交えてよく話し合い、時には保護者から注意してもらいましょう。

 

訴訟リスクを抱えているストレス

訴訟リスクを抱えているストレス

先に述べたように患児の保護者は治療の効果に敏感で対応が繊細です。同時に医療事故や医療過誤はもちろんのこと、直接生命や身体に関わらない些細なミスでも成人患者より敏感です。

 

よって保護者は患児に何らかの影響がなかったとしても些細なミスや医師や看護師の対応に納得がいかない場合は訴訟を起こすと訴えがちです。

 

もちろん、小児科を受診する患児の保護者がみんなそのような態度をしているとは言えませんが、大切な我が子が病院の医師や看護師によって怪我をした、或いはされそうになったと捉える保護者は多いです。

 

だからといって保護者の言うことを逐一聴き、保護者の目を気にしながら看護を行うのはかなりのストレスとなります。

 

保護者の人柄を知る

保護者の人柄を知る

こういったストレスの対処法としては、自分が担当することになる患児を観察すると同時に患児の保護者(親の場合が多い)も観察します。

 

初対面の場合は必ず自己紹介をし、コミュニケーションを図りながら患児の保護者の人柄や不安を知り、その保護者に合わせた対応をします。

 

治療の説明を多く求めてくる場合はじっくり患児の病状や治療の段階の説明をする、患児の保護者が看病に疲れているようであれば、看護師ができる範囲で患児の世話を行い、保護者には休んでもらう等です。

 

起こりうるミスに対し予め説明しておく

起こりうるミスに対し予め説明しておく

また、医療事故やミスに関してはどんなに気をつけていても小児科限らず起こることなので、予め治療が開始される前に医療事故やミスの可能性を伝え、起こった場合の対処法を説明し納得してもらうことが大切です。

 

そして説明と同時に必要な場合は保護者側に説明を受けて了承を得たという文書にサインをもらうということも後のトラブルを避けるために重要です。

 

万が一事故やミスを起こしてしまった場合はすぐに対応し、患児の生命や身体が安全であることを確認してから早い段階で保護者に伝え、謝罪しましょう。

 

早い段階での真摯な対応が訴訟のリスクを回避できます。

 

まとめ

まとめ

小児科は患児や保護者との関わり合いから敬遠されがちですが、他の科よりも患者と家族に密に関われ、医師との連携を図る看護ができ、患児と接することで看護へのやりがいを感じることも多くあります。

 

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