
ドラマのようなイメージで救急を目指した看護師や救急にかっこいいイメージで入った看護師は理想と現実のギャップにリアリティショックを受ける場合も多くあります。
実際の救急はドラマよりドラマな事も起きますが、それ以上に人の生死に一番近い場所であるため過酷です。
しかし、一般病棟では経験出来ないこともたくさん経験でき、看護師としてのスキルアップにも繋がるため、しんどいから辞めようとは思わずに続けてみてください。きっとあの時辞めなくてよかったと思えます。
では、実際に辞めたいと思った時の理由別に対処方法を考えてみましょう。
「理想と現実の違い」で辞めたい場合の対処法

救急に入職する看護師の中には、『ドラマを見てかっこいいと思って・・・』という理由の人も多くいます。
しかし、ドラマの様に綺麗な結末になることばかりではなく、救急に運ばれてくる患者には事故や自殺企図、時には虐待、殺人などドラマというよりニュースに出るような症例の方が多いのです。
ドラマの様な救急も間違いではありませんが、どちらかというとそういった症例は少ないのが現実です。
実際に入職してきた看護師の中には、『思っていたのと違う』という理由で退職していく看護師も多いです。
しかし、理想と現実が違うからといって辞めるのはどうでしょう。
ドラマよりドラマな事を見つける

患者はどのような症例の人でも患者なのです。たとえ自殺企図で入院したとしても、『やっぱり死ななくて良かった。助けてくれてありがとうございました。』という患者もいます。
理想と現実が違ったとしても、救急では、ドラマよりドラマな事も起きるのです。それを目の当たりに出来るのは救急看護師の特権です。
現実の看護の中で、ドラマよりドラマな事を見つけてみてください。救急看護師の楽しさに気づき、やりがいに変わるはずです。そうすれば、辞めたいという気持ちもなくなります。
「患者の死が多すぎること」で辞めたい場合の対処法

救急は、毎日多くの救急車を受け入れているため、患者の生死の数も必然的に多くなります。多い時ですと1日に5人くらいの患者が亡くなる場合もあります。
一般病棟では、ありえない話です。救急の場合、CPAで運ばれて来て、そのまま亡くなるケースも多々あります。
私が経験した中で1番患者が亡くなった日で7人亡くなりました。救急ではこれが日常茶飯事なのです救急経験がなく、救急に入職してきた看護師は患者の死亡が多いことで精神的なストレスとなり辞めたいと感じる人もいます。たしかに毎日何人もの患者がなくなるなんて普通ではありえません。
長く救急で働く看護師はどのようにして患者の死をストレスに感じることなく看護しているのでしょう。
患者の死に感情移入しない

冷たいかもしれませんが、患者の死に感情移入してしまうと精神的ストレスになるため、亡くなったから仕方ないと思うようにしています。
一般病棟と違い、救急はいちげんさんが多いことから感情移入はしにくいのかもしれません。
一般病棟ですと、幾度となく入退院を繰り返してから亡くなるため、感情移入しやすいですが、救急では運ばれてきてそのまま亡くなる場合が多いのです。
その為、感情移入せずに死を受け止められるのです。
ストレス発散方法を見つける

人の死は極度のストレスがかかるため、ストレス発散するようにしましょう。ストレス発散方法は人それぞれですが、患者がたくさん亡くなった日は何かをするという決め事をしてみてもいいかもしれません。
私の場合は、患者がたくさん亡くなりメンタルがしんどい時は、楽しいことをするようにしています。
例えば、カラオケに行くとかお酒を飲みにいくとか、大量に買い物しにショッピングにいくとかです。そうすることにより、精神的なバランスもとれ、気持ちも楽になります。
「重圧感」で辞めたい場合の対処法

救急は閉鎖された空間であり、常に他のスタッフや患者家族の視線を感じながら業務を行わなくてはいけません。視線を感じながら働くことは、かなりのプレッシャーになります。
また、救急では逃げ場がありません。一般病棟であれば、看護師の詰所や控室、受け持ち患者の病室など逃げ場があります。
しかし、救急はカーテン隔離だけで個室等はない為逃げ場はありません。患者も重症度が高いため、看護師も医師も常に緊張感を持って仕事を行っています。
ずっと緊張の糸を張り続けている状態なのです。息をつく余裕がほとんどないため、正直疲れてしまいます。
自分なりの「息抜き」を見つける

私自身、救急に入職した時はプレッシャーで押し潰されそうで辞めたいと感じたこともありました。その時先輩より、ちょっと外の空気吸いに行こうと言ってくれ、少しの間外に出て息抜きをしました。
ほんのささやかな事ですが気持ちが晴れるのです。先輩の息抜きは外の空気を吸うことでしたが、救急で働く看護師はそれぞれ息抜きの仕方があります。ちょっとコーヒーブレイクに行く場合や5分だけ休憩しに行く場合など様々です。
ほんの少しのことでプレッシャーによる辞めたい気持ちはなくなるので、頑張りすぎず同僚に相談し息抜きの仕方を学んでみてください。
それでも、ストレスに感じる場合は救急自体向いていないかもしれないので、辞めることも1つの手段です。
「人間関係」で辞めたい場合の対処法

救急では忙しさや急を要する状態が多く、看護師や医師の言葉もきつくなります。その為、救急に転職してきた看護師は、怒られてるや嫌われてると勘違いしてしまいがちなのです。 実際に悪意などはまったくありません。
しかし、人間関係が出来るまできつい言葉が悪意ではないということが分からない為、人間関係がしんどく辞めたいという看護師も多いのも事実です。人
間関係が出来てしまえば、また言ってるよ・・・くらいに思えるようになります。きつい言葉かけをされて辞めたいと思った時どのようにして乗り越えればいいのでしょう。
気にせず割り切る

人間関係を気にしていては仕事自体しんどくなってしまいます。これはどの診療科で働いていても共通していると思います。
私も昔は厳しいことを言われたり、嫌みを言われたりすることで気にしていた時期もありました。
実際に人間関係が嫌で退職したこともあります。
しかし、どこの職場に行っても同じだと気が付いた時から、人間関係がそこまで気にならなくなりました。このように割り切れるとかなり楽になり、辞めても一緒と思えるようになります。
誰かに相談する

職場においての退職理由として最も多いのが人間関係の悩みでしょう。しかし、病棟内で相談できる人がいれば、辞めたい気持ちも和らぎます。
上司で先輩でも、同期でも誰でもいいので相談出来る相手を見つけてみてください。
病棟で相談出来る人がいないという場合は、誰でもいいので相談しましょう。誰かに話すことによって解決することもたくさんあります。
「勉強についていていけないこと」で辞めたい場合の対処法

救急では様々な診療科の患者が来院するため、常に勉強は欠かせません。特に入職したての頃は、覚えることも多い上に毎日勉強しないといけないため、大変です。
勉強しないと分からないことも多くついて行けなくなります。救急の看護師は皆さん勉強熱心です。分からないことがあれば、調べたり、医師に直接聞いたりし理解しようとします。
その為、勉強が苦手という看護師にとってはなかなか厳しく辞めたい気持ちになるでしょう。
しかし、救急での経験は他のどの診療科でも経験出来ないものです。一度に多くの診療科を学ぶことが出来るのも救急だけです。せっかくの機会なので、勉強が嫌と思わず学び、辞めようとしないでください。後悔します。
辞めたいと思った時の対処法としていくつか挙げてみましょう。
先輩の勉強方法を教えてもらう

多くの診療科を学ばないといけない救急では、皆それぞれに効率の良い勉強方法があります。
先輩たちの勉強方法を知り自分に合った勉強方法で学ぶことによって、勉強の効率化やついて行けないという思いをしなくても良くなります。
たくさんの知識をもっている先輩の勉強方法を聞くと、自分自身にも落とし込みしやすいかもしれません。
受け持ち患者の症例などは医師に聞く

受け持ち患者の疾患などで分からないことがあれば医師に聞いてみるのも良いでしょう。
救急の患者はいくつもの疾患を併発している場合も多い為、1つの疾患でも勉強するのが大変にも関わらず、いくつもの疾患を理解するのは大変です。
そういった場合、医師に患者の現状を聞き、どういった所に注意をしたほうがいいかとど観察点を聞いてみるといいでしょう。
わかなないことをお分からないままにしておくと、どんどん周りとの差がついてしまうため、分からないことは質問しましょう。
医師は患者の状態は丁寧に答えてくれるため、とても勉強になります。
退職する

どうしても勉強についていけあい場合は、救急が向いていないと判断し退職することも1つの手段です。
勉強できないと他のスタッフの業務の邪魔になってしまうため、人間関係も悪くなります。人間関係も悪くなってしまうとさらに自分自身を追い込んでしまうので、そうなる前に判断し退職しましょう。
まとめ

救急で働いていると一般病棟とは違う理由で辞めたくなることが多々あります。そうした場合どうすればいいのかを、一度立ち止まって『本当に辞めたいのか』を考えてみてください。辞める前に出来る対処法はきっとあるはずです。どうしてもだめな時は辞めてもう一度考えてみてもいいかもしれません。
救急で働いていて辞めたいと思った時、この対処法を実施してみてください。もしかすると役に立てるかもしれません。
最後までご覧いただきありがとうございました。少しでも辞めたいと思った時のお役に立てれば幸いです。


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