ブラック病院の14つ見分け方・見極め方

全国の看護師が勤める病院は約180,000施設ほど存在します。その中には個人経営を行っている小規模の病院から、100名以上の看護師が働いている中規模から大規模の病院がそろっています。
その中で、看護師転職する際には、ブラック病院は避けたいものです。このページではブラック病院の見分け方・見極め方について紹介していきます。
■ブラック病院の定義について
ブラック病院については、色々な定義があります。ブラック病院だと思う項目と事例を紹介していきます。
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看護師の慢性的な人材不足である。
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サービス残業が60時間以上ある病院。
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上司から理不尽な暴言や叱責がある。
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利用している患者の評判が悪い。
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看護師の離職率が以上に高い。
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医師が以上に少ない。
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看護師が時間通りにこない。
などが存在します。ちょっと病院を事例にご紹介していきます。
ブラック一般病院①
通常のケアはほとんど新人や中途入社の看護師が行い、ベテラン看護師は休憩室でずっと一服。挙句の果てにゲームもしている。
新卒採用は一切していない病院が多く、真面目な看護師はすぐに辞めてしまう。
ブラック一般病院②
医師が異常に少なく、現場が回っていない。なぜか看護師の給与が高く、7対1の看護体制を取っているもの不正取得の可能性が高い。患者へのケアが行き届いてておらず、おむつ替えは1日1回程度。
■ブラック病院の14つの見分け方・見極め方

看護師転職の際に一番避けたいのはブラック病院です。
ブラック病院は注意深く見ることで見分けることが可能になります。
ブラック病院14つの見分け方・見極め方をご紹介していきます。
1.職員数に対して求人募集数が多い

ブラック病院の場合、看護師の離職率が非常に高いため、採用や求人募集を”辞める前提”で多めに採用しようとします。だからこそ、職員数に対して、求人募集数が多い傾向にあります。
そのため、以下の方法で適正な募集人数をある程度把握する必要があります。
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病床数から看護師の募集人数を判断する
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看護師在籍数から募集人数を判断する
具体的には、病床数と看護体制から、標準の看護師数を確認しておけば問題ないでしょう。
2.募集要項が「経験者優遇」ではなく「経験者限定」

最近ではあまり見かけなくなりましたが、募集要項が「経験者限定」の場合は注意が必要です。
看護師は資格職なので、経験者は優遇されて当然なのですが、「経験者限定」の場合であれば、以下のことが考えられます。
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病院側(雇用側)に教育制度がない可能性がある
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ベテラン看護師が辞め、穴を埋めるための採用なのでハード
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正看護師の定着率が高い
など、少しネガティブな要因が考えられます。あくまで考えられるだけなので必ずではありませんが、注意が必要です。
3.正職員よりパート・非常勤の募集ばかり出している病院

正職員より非常勤やパート求人ばかり出している病院がたまに見受けられます。
一定期間内の募集ならよくあるのですが、ずっと募集しているケースがあります。その時には以下のようなことが考えられます。
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正職員を雇うお金が惜しい(資金繰りが悪化している)
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正職員の定着率が悪い
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夜勤の看護師がずっと不足している状態
などのことが考えられます。それだけでブラック病院と決めつけるのは駄目なのですが、可能性があると考えましょう。
4.募集している看護師給与が以上に高い

看護師求人で給与が良い場合はどんな時なのでしょうか。
転職時には必ず給与面は気になる部分ですが、他と比較して異様に給与が高い場合は注意しなければなりません。また、以下のことが考えられます。
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経営がうまくいっており、儲かっている病院である
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看護師の離職率が高いため高給与にして多く募集がほしい
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仕事がハード、または激務などのデメリットが多数
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看護師を募集しても全くだれも求人募集に応じない病院
上記のようなケースが考えられますので、十分に給与面には注意しましょう。
5.新人の教育体制が整っていない

新人看護師や若手看護師が生き生きしていない看護師の職場は何らかのトラブルを抱えているケースが多いです。
これは求人情報ではなく、病院見学時や面談時にチェックする項目ですが、必ず若手看護師がどのように仕事を行っているか確認するとともに、目で見て考えましょう。
新人教育ができていない病院はこれから先ブラック病院化する確率が高くなります。
6.ベテラン看護師ばかりで新人看護師が少ない

ベテラン看護師ばかりで新人看護師が少ないケースの場合は職場にいじめや人間関係のトラブルが多く発生している可能性があります。
年代的にバランスが取れた職場を選んだ方がトラブルが少なくて済む傾向が高いです。面接や見学の際に必ずチェックしておきましょう。
7.罵声や怒鳴り声が病院やナースセンターで飛び交う

看護の現場は戦争のような時もありますが、つねに罵声や怒鳴り声が飛び交う職場、またベテラン看護師がねちねちと新人看護師に指示を行っている現場などの病院に転職を考えるのはやめておきましょう。
必ず苦労します。見学時や面接時に見逃さないようにチェックしてください。
8.病棟に清潔感がない、汚物臭が強い

病棟がキレイかどうか、においはしないかどうかは、重要です。
清潔感を保てる余裕がないことを表しますので、やけに暗い病院や瀬欠感がなく汚い病院などは、ブラック病院の可能性大です。
こちらは、簡単に確認できるので必ず病棟や院内を見学しましょう。
9.昇給がほどんどない。あっても上がらない

良い病院は昇給するシステムがしっかりしているため、看護師の定着率が良い傾向があります。
ブラック病院の場合は、入職時の給与は高いものの、昇給制度がなかったり、全然賃金が上がらないケースがあります。
まずは募集要項をチェックする際に昇給もチェックしておきましょう。
10.残業が多く、残業代が支払われない

残業の有無は必ず確認すると思いますが、ブラック病院の場合は残業が多く、残業代が支払われないケースがあります。
労働基準法の中に、「給与の中にみなし残業代として含まれているケース」というのが認められています。(月40時間まで)
まずは、残業代がしっかり出るのかどうか、みなし残業代は給与に含まれているかどうかをチェックすることが重要です。
ひどいケースであれば、残業代は出ますがボーナスから差し引かれる場合があります。ボーナスは病院側が決めて良いものとなり、労働基準法に反しません。そのため、賃金を引くケースがあります。
11.医師が明らかに少ない

看護師不足とともに、医師不足は社会問題化しています。
実際の看護の現場で医師が少ない場合は非常に看護師は苦労しますし、担当医もかなり不機嫌なケースが多くブラック病院化しやすいです。
医師の人数もしっかりと確認しておきましょう。
12.看護師に喫煙者が多い、又は喫煙コーナーが多数ある

看護師に喫煙者が多いかどうかはなかなかチェックできませんが、病院に勤務者用の喫煙所がいくつあるか確認しておきましょう。
喫煙コーナーが多い病院は統計上ブラック病院化しやすいため、必ず注意が必要です。
13.看護師の顔色が悪い

残業、夜勤などの繰り返しで疲れ切っている看護師をよく見ますが、面接や見学の際には勤務している看護師をよく見ておきましょう。
仕事が激務なケースが多く、ブラック病院の可能性が高いです。
14.看護師の白衣が汚れている。又は清潔感が無い

看護師の白衣に清潔感を保てない理由としては、仕事が激務だからです。
寝る暇も自分の時間もない証拠になりえるので、注意してチェックしておきましょう。


いかがでしたか。誰もが転職の際にはブラック病院に入りたいと思う人はいないと思いますので、必ずポイントを押さえること、また見学に行くことは重要だと思います。
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